【夢】



サァー…



「ん…」



まだ暗い部屋の中で目を開ける。


カーテンの隙間からは鈍い光が入り
灰色の空がチラリとのぞいていた。



時計は朝5時をさしている。

今日は目覚まし時計より早く起きたらしい。

雨の音と部屋の湿気が手助けしたのだろう。

ふと目に違和感があることに気付き、手をあててみる。

(なみ…だ?)

どうやら夢をみて泣いていたらしい。

しかし、夢の欠片は目から耳へ無数の涙の跡を残して、消えていた。


私は布団からゆっくり起き上がり、カーテンを開けた。








photo by 伯瑛堂
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