三つ年下のケンジは会社の後輩だ。

丸い瞳に少し茶色に染めたくせのある髪。

かわいらしい顔立ちに不似合いな強気な性格は彼の魅力だと思う。

みんなから好かれ、何をするにも一生懸命なケンジは、私の「自慢」だ。


「早く行こうよ〜」

すっかり準備を終えたケンジは、玄関に座り込み甘えた声を出した。

「今行く!」

私はいつもと同じベージュの口紅を唇にのせた後、
ティッシュで拭き取り、いつもめったにしないピンクの口紅を手にした。


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